2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

梅田滋『存在の淋しさ 有島武郎読書ノート』に寄せて

梅田滋『存在の淋しさ 有島武郎読書ノート』に寄せて 竹中英俊(北海道大学出版会相談役) 有島武郎は「北海道文学の父」と言われる。確かに「カインの末裔」や「生まれ出る悩み」「星座」などは北海道に深く根差した作品であり、その呼称は正しい。しかし、一…

倶知安の作家沼田流人のこと

札幌から帰った12日から1週間余、倶知安の作家である沼田流人(1898-1964)に没頭していました。北海道のタコ部屋(監獄部屋)を描いた岩藤雪夫「吹雪」について書いたSSN拙文について、岡和田晃氏から沼田流人『監獄部屋』があることを教えられ、その1週間も…